デカフェとは?メリット・デメリットを解説!

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「デカフェ…って最近よく聞くけど、じっさいなんのことなの?」

と思っているかたのために、記事を書きました。

ここではサイト名の「デカフェ生活」にも使われている、”デカフェ”についてご紹介しますね。

最近では、デカフェと呼ばれる、カフェインが取り除かれたコーヒーや紅茶、お茶が増えています。

そのためカフェインを気にすることなく、ティータイムを楽しむことができるようになりました。

この記事ではそんなデカフェについて、

  • そもそもカフェインって何?
  • 最近よく耳にする「デカフェ」とは?
  • デカフェのメリット・デメリット
  • カフェインレス・ノンカフェインとは?
  • カフェインをとりのぞく3つの方法

という順に紹介していきます。

デカフェやカフェインについてざっくりと知るだけでも、ふだんのコーヒータイム・ティータイムがグッと楽しくなりますよ。

概要を知るだけならハードルはそこまで高くありません。

まずはこの記事で大まかにデカフェを理解していきましょう!

カフェインってそもそもなに?

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カフェインについて

「飲むと目が覚めるよね!」

「飲みすぎるとトイレが近くなる…」

といったイメージを抱いているかたは多いでしょう。

ただ、カフェインの作用はそれだけではありません。

  • 身体の脂肪を燃やす
  • 運動の能力が上げる

など、様々な効果があります。

ときには、薬の成分として使われることも。

詳しくは「カフェインとは何か。わかりやすく解説します!」をご一読ください!

最近よく聞く「デカフェ」って何?

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デカフェ(decafe)の「デ(de)」は、フランス語で「抜く・除く」という意味です。

そのためデカフェとは、コーヒーや紅茶のようにもともとカフェインがあるものからカフェインを取り除くことを言います。

さらに、通常はカフェインを添加するコーラやエナジードリンクのような飲食物にカフェインを加えないことも意味しています。

なんとなく「デカフェ=カフェインを取り除いたもの」と思っていたかたもいるのではないでしょうか?

それだけではなく、「カフェインを加えないこと」もデカフェなんですね。

デカフェのメリット3つ

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ここからは、デカフェを利用するメリットを

  1. カフェイン中毒・依存症になりにくい
  2. 胃腸にやさしい
  3. 覚醒作用がない

の順に3つ紹介します。

1.カフェイン中毒・依存症になりにくい

カフェインは、取りすぎると中毒や依存症になることがある物質です。

確かに、目を覚ましてくれたり、脂肪の燃焼を促してくれるメリットもカフェインにはあります。

ただ、使いすぎによるデメリットがあることも忘れないでくださいね。

飲食物からカフェインをとりのぞくと、中毒や依存症になることを防ぐことができます。

2.胃腸にやさしい

カフェインには胃液をたくさん出してくれる効果があります。

これは、食後など胃に食べものが入っている状態ではよい影響がありますが、空腹時には胃が荒れるリスクがあるのです。

その点、デカフェでカフェインが限りなくゼロに近い飲食物であれば、胃にも優しく楽しむことができますね。

3.覚醒作用がない

カフェインによる影響は、人によってその強さがさまざまです。

夜にコーヒーを飲んでもぐっすり眠れるかたがいれば、一晩中おきてしまうかたもいます。

たとえカフェインの覚醒作用が強く出るかたであっても、デカフェのコーヒーであれば問題ありません。

夜にまったりコーヒータイムを楽しんで、かつカフェインで覚醒することがないのはデカフェのメリットですね。

デカフェのデメリット

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さまざまなメリットがあるデカフェ。ですが、当然デメリットもあります。

ここでは、デカフェの

  1. 味がもの足りない
  2. 取り扱いがないお店が多い
  3. 取りあつかっているお店が少ない

という3つのデメリットを紹介します。

1.値段が高くなりがち

デカフェの飲食物は「カフェインをとりのぞく」という作業が必要なため、値段が高くなりがちです。

たとえば、ふつうのネスカフェ ゴールドブレンドであれば135gで1,011円ですが、これがデカフェになると100gで1,700円に。

このように、同じメーカーのインスタントコーヒーで比較しても、値段が高くなってしまうのはデカフェのデメリットですね。

2.味がもの足りない

デカフェはしばしば「味がもの足りない」と言われます。

カフェインをとりのぞいているからなのか、それともカフェインをとりのぞくときに味が落ちてしまうのか。

理由はともかく、どこかマイルド、もしくは香りが少ない飲食物になってしまうのは、デカフェのデメリットです。

3.取りあつかっているお店が少ない

まだまだメジャーではないのも、デカフェのデメリットですね。

というのも、カフェやスーパーなどでデカフェのものを探しても、取りあつかっていないところが多いんです。

Amazonや楽天などで探せばたくさんあるので、さほど問題ではないかもしれません。

ただ、外出先でどうしてもデカフェが飲みたいと思っても苦労するのはデメリットと言えます。

メリット・デメリットを軽くまとめておくと、

【デカフェのメリット】

  1. カフェイン中毒・依存症になりにくい
  2. 胃腸にやさしい
  3. 覚醒作用がない

【デカフェのデメリット】

  1. 味がもの足りない
  2. 取り扱いがないお店が多い
  3. 取りあつかっているお店が少ない

というものがありましたね。

次はカフェインレス・ノンカフェインと、デカフェがどのように違うのかをお伝えします。

カフェインレス・ノンカフェインとの違い

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よく混同してしまうのが、「デカフェ」「カフェインレス」「ノンカフェイン」の違いです。

実際のところ、その違いがはっきりわかるかたは少ないのではないでしょうか。

ここからは、デカフェとカフェインレス、ノンカフェインの違いを紹介していきます。

カフェインレスとは

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カフェインレスは、その名の通りカフェインが少ないものを指しています。

具体的には、カフェインがゼロではないものの、ほぼゼロと言ってよいくらいカフェイン含有量が少ないものがカフェインレスなのです。

欧米では「0.1%以下のカフェイン含有率になったものがカフェインレス」という明確な基準があります。

ただし、日本ではデカフェやカフェインレスといった考え方がまだまだ浸透しておらず、明確な基準がないので「カフェイン◯◯%カット」と数字で書かれていることが多いようです。

ノンカフェインとは

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ノンカフェインはカンタンで、カフェインが全く入っていないものを指します。ゼロカフェインと呼ばれるときもありますね。

デカフェのようにカフェインを取り除いたもの以外にも、麦茶やルイボスティーなど、元からカフェインが入っていないものもノンカフェインです。

カフェイン量の順に並べると…

「デカフェ」「カフェインレス」「ノンカフェイン」をカフェイン量が多い順で並べると…

デカフェ ≒ カフェインレス ≧ ノンカフェイン

という結果になります。

デカフェの中に、カフェイン含有量の基準をもったカフェインレスがあり、それよりもカフェインが少ない(ゼロな)のがノンカフェインです。

デカフェ・カフェインレス・ノンカフェインの違いがお分かりいただけたかと思います。

カフェインを取り除く方法

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ここからは、コーヒーや紅茶などからカフェインを取り除く方法について紹介していきます。

実は、ただカフェインを取り除くと言っても、その方法には3通りのものがあるのです。

有機溶媒抽出

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有機溶媒という化学物質を使うのがこちらの方法。世界初の脱カフェイン法です。

安価にカフェインのとりのぞける方法のようですが、カフェイン以外の成分もとってしまうので、味・風味が落ちるのも事実。

また、脱カフェイン時に使った化学物質が残るリスクから、日本では有機溶媒抽出でのデカフェ製品は販売が禁じられています。

水抽出(スイスウォーターメゾッド)

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水を使った2段階の方法でカフェインを抽出するのが、こちらの方法になります。

具体的な方法としては以下の通りです。

  1. コーヒー豆の成分を水で抽出する
  2. 有機溶媒を使って、成分を含んだ水からカフェインを除去する
  3. 水に残った有機溶媒をとりのぞく
  4. カフェインが除かれた水にコーヒー豆をもどす

水抽出のメリットは、なんといっても安全性。有機溶媒が豆に触れることがなく、安全な脱カフェインを実現しています。

製法の書かれていないデカフェ製品は、この水抽出法が使われていることが多いようです。

超臨界二酸化炭素抽出

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現在、「最も優れた脱カフェイン方法」と呼ばれているのが、こちらの超臨界二酸化炭素抽出法です。

味や風味を損なうことなく、かつ安全性も高い方法として、いま主流の方法ですね。

具体的には、二酸化炭素を超臨界流体(気体・液体の性質をあわせもった状態)にすることで、カフェインをとりのぞきます。

ただし、そのコストの高さから、できあがった製品の値段も高めになるのが気になる点ですね。

まとめると、カフェインをとりのぞく方法として

  1. ダイレクトに薬品を使う。日本では販売がダメな「有機溶媒抽出」
  2. 水を使った2段階の方法でカフェインを出す「水抽出(スイスウォーターメゾッド)」
  3. コストはかかるが最も優れた方法の「超臨界二酸化炭素抽出」

の3つを紹介しました。

デカフェが危険と言われるワケ

ところで、「デカフェは危険だ!」という話を聞いたことはありませんか?

これは、薬品を使用したデカフェに限った話なのです。

先ほど紹介したように、薬品を使わない方法で脱カフェインを行えば、安全にデカフェを楽しむことができます。

なお、日本では薬品を使ったデカフェは禁止されているので、日本メーカーのものであればどれでも安心と言えます。

デカフェをとり入れて、カフェインとうまく付き合おう

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「そもそもカフェインとは?」というところから、デカフェについて詳しく紹介しました。

今までなんとなく知っていたデカフェという言葉が、より身近になってもらえたら嬉しいです。

本メディア「デカフェ生活。」では、デカフェやカフェインレス、ノンカフェインについて、さまざまな情報を紹介しています。

カフェインとうまく付き合う生活を送るためにも、デカフェ生活。を参考にしてみてくださいね。