「コーヒーは飲みたいけど、カフェインをとりたくない…」
と思っているかたには、「水出し」をオススメします。
文字どおり水出しとは、コーヒーや紅茶などを水でいれることです。
冷たい水を使うことで、カフェインが少なくなるほかにも、コーヒー豆・茶葉の美味しさを引き出すことができます。
この記事では
- 飲みものを水出しで作る効果・効能
- 水出しコーヒー・お茶の作り方
を紹介します。
冷たい水とコーヒー豆・茶葉があれば、あとは冷蔵庫に入れておくだけでカンタンにできますよ。
まずはこの記事で、水出しの効果と作り方をざっくりと知りましょう!
目次
飲みものを水出しで作る効果・効能
ここからは、
- お茶
- コーヒー
を水出しでつくる効果を紹介します。
水出しコーヒーの効果は?
コーヒーを水出しで作る効果は、主に
- カフェインが出る量をおさえられる
- タンニンの出る量(渋み)も少ない
- コーヒー豆のピュアなおいしさを楽しめる
の3つがあります。
以下で詳しく説明しますね。
1.カフェインが出る量をおさえられる
水出しにする最大のメリットと言えるのが、カフェインの出る量をおさえることです。
カフェインは熱いお湯だと出やすく、逆に冷たい水だと出にくくなります。
一般的には、水出しコーヒー100mlに含まれるカフェイン量は58mgほどとされています。
レギュラーコーヒーは、100ml中100〜150mgのカフェインが含まれているので、水出しならカフェインを半分以下におさえられますね。
熱いお湯ではなく、冷えた水でコーヒーをじっくり抽出することで、カフェインの量は少なくなるのです。
また、カフェインレスコーヒーのカフェイン量は150mlで約0.1~1mg。
水出しにするとさらに少なくなるので、カフェインに敏感なかたでも安心ですね。
2.タンニンの出る量(渋み)も少ない
実はコーヒーには、渋みをつくる「タンニン」も含まれています。
そしてタンニンも温度が低いほど、出にくくなるのです。
水出しでコーヒーを作るとカフェインだけでなくタンニンも少なくなり、まろやかでスッキリとしたコーヒーができます。
3.コーヒー豆のピュアなおいしさを楽しめる
冷たい水でじっくりとコーヒーをつくることで、コーヒー豆のうまみ・甘みといったおいしさが出てきます。
「苦いコーヒーが好きだ!」
というかたは、どこかもの足りなく感じるかもしれません。
しかし、ふだんからコーヒーをよく飲むかたにとって、水出しは新しいコーヒーのおいしさに気づけるチャンスです。
ドリップコーヒーとは別の飲みものだと思って、試してみてはいかがですか?
まとめると水出しコーヒーの効果には
- カフェインが出る量をおさえられる
- タンニンの出る量(渋み)も少ない
- コーヒー豆のピュアなおいしさを楽しめる
の3つがありました。
次は、水出し茶の効果を見ていきましょう!
水出し茶の効果は?
お茶を水出しで作る効果は
- カフェインの代わりにテアニンが出て、まろやかな味に
- ビタミンCもたくさん出る
- エピガロカテキンで免疫力アップ
の3つです。
1.カフェイン・カテキンの代わりにテアニンが出て、まろやかな味に
お茶は水出しにすることで、カフェイン・カテキンの量が少なくなります。
論文『緑茶中のカフェイン,カテキン類の測定のための新しい抽出法』によれば、
20℃の水で40分かけて出したお茶は、カフェインの量が「31.47mg/100ml」
という結果が出ています。
ふつうに抽出した玉露なら、1杯あたり150mgほどカフェインが出るので、ざっくり考えてもカフェインは3分の1以下ですね。
カフェイン・カテキンが少ないので、苦さ・渋さが出にくいです。
また、水出しのお茶では「テアニン」という成分がたくさん出ます。
テアニンは甘み・うまみの成分で、味をまろやかにしてくれますよ。
他にも、テアニンにはリラックス効果もあって、
- ストレスをやわらげる
- 集中力をアップさせる
- 眠りの質がよくなる
というメリットを持ちます。
リラックスしたいときには、水出し茶でテアニンをとるのはオススメですよ。
2.ビタミンCをしっかりとれる
実は、お茶にはビタミンCが含まれています。
ビタミンCの主な効果は
- 美肌になる
- 免疫力を高める
- ストレスをおさえる
です。
ただし、ビタミンCは熱に弱い性質があります。
熱湯でお茶をいれてしまうと、ビタミンCはこわれてしまうんです。
水出しでお茶をつくれば、ビタミンCをしっかりとれますよ。
3.エピガロカテキンで免疫力アップ
緑茶を水出しにすることで、カテキンが減ることはすでにお伝えしました。
そしてカテキンが減ったことで、「エピガロカテキン」という成分のはたらきが強くなるのです。
エピガロカテキンとはポリフェノールのひとつで、免疫力を強くしてくれるはたらきがあります。
まとめると、水出しのお茶には
- カフェインの代わりにテアニンが出て、まろやかな味に
- ビタミンCもたくさん出る
- エピガロカテキンで免疫力アップ
の効果があります。
補足:「水出し」と「コールドブリュー」は同じもの!
「水出しとコールドブリューってなにが違うの?」
と思っているかたもいるかもしれませんが、結論を言えばどちらも同じ意味です。
- 日本語:水出し
- 英語:コールドブリュー(Cold Brew)
という違いなので、どちらもカフェインひかえめで楽しめますよ。
水出しの作り方3ステップ
ここからは、実際に水出しの作り方を紹介します。
とはいえ水出しを作るために必要なのは、たったの3ステップです。
- ボトルに冷たい水、コーヒー・茶葉などを入れる
- ボトルを冷蔵庫にイン
- 8時間ほど待って、完成!
水と茶葉・コーヒーを入れて待つだけなので、意外とカンタンにできますよ。
「でも、コーヒー豆とかお茶っ葉とかもコップに入っちゃう…」
というかたは、水出し専用のボトルを使うともっと手軽に楽しめます。
フィルターがついているボトルなので、水出しをつくったらコップにそそぐだけで大丈夫ですよ。
注意:水出しでつくった飲みものは、衛生上その日のうちに飲みきってくださいね。
コーヒー・紅茶・緑茶など、なんでもできます
「水出しって、専用のコーヒー豆や茶葉を使わないといけないの?」
と思っているかたに言うと、たいていのコーヒー豆・お茶は水出しにできます。
マイルドな水出しコーヒーとか。
紅茶もまろやかでおいしいです。
水出し緑茶は健康にもよくて、茶葉そのものの味を楽しめます。
水出し専用のものもありますが、ふつうのコーヒー豆・茶葉でもおいしく作れますよ。
豆や茶葉を変えて、味わいの違いを楽しむのもいいですね。
楽しみながらカフェインもおさえられるので、水出しを試してみてください!
カフェインは少なく、おいしさはたっぷりの水出しはいかが?
「カフェインレスな生活をしたいけど、おいしいコーヒー・お茶も飲みたい!」
というかたには、水出しがぴったりです。
水出しコーヒーの効能では
- カフェインが出る量をおさえられる
- タンニンの出る量(渋み)も少ない
- コーヒー豆のピュアなおいしさを楽しめる
の3つを紹介しました。
水出しのお茶では、
- カフェインの代わりにテアニンが出て、まろやかな味に
- ビタミンCもたくさん出る
- エピガロカテキンで免疫力アップ
という3つの効果がありましたね。
水出しを作る方法では、
- ボトルに冷たい水、コーヒー・茶葉などを入れる
- ボトルを冷蔵庫にイン
- 8時間ほど待って、完成!
の3ステップを紹介しました。
コーヒー、紅茶、緑茶などを水出しにすると、カフェインは少なく・おいしさはたっぷりの飲みものができます。
しかもHARIOのフィルターインボトルを使えば、豆、茶葉と水を入れてほっておくだけでカンタンですよ。
このボトルならカツオや昆布などの水出し出汁も作れるので、1本もっておいて損はしません。
水出しをうまく活用して、デカフェ生活を楽しんでいきましょう!