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「コーヒーや紅茶を毎日たくさん飲みたいけど、カフェイン中毒にならないか心配…」
と気になっている方。
コーヒーや紅茶はおいしくて香りもよいので、ついつい飲みたくなります。
とはいえ、カフェイン中毒になるかもしれないのは心配ですよね。
この記事では、カフェイン中毒について
- そもそもカフェインとは?
- カフェイン中毒について
- 1日でカフェイン中毒になる量
- 「カフェイン中毒かも…」と思ったときの対処法
- カフェイン中毒にならないためには
の順で紹介します。
毎日どのくらいまでコーヒーを飲んでいいのかわかるので、不安な気持ちのままコーヒーを飲み続けることもなくなりますよ。
何杯まで飲んでよいのか気を付けるだけなので、読んだあとも簡単に実践できます。
カフェインが少ない代替品の「デカフェ」や、「デカフェ」が買えるチェーン店についてもお伝えしますので、ぜひご一読ください!
そもそもカフェインって何?
カフェイン(caffeine)とは、有機化合物「アルカロイド」の一つです。これは炭素など2つ以上の元素が結びついたもので、カフェインだけでなくアルコールもアルカロイドです。
またカフェインは、
- コーヒー
- 緑茶
- 紅茶
- コーラ
- 栄養ドリンク
などに含まれています。これらの飲みものを普段から飲んでいるかたも多いはずです。
続いて、カフェインの効果を詳しくみていきましょう。
カフェインの効果は目が覚めるだけではない
カフェインがもっている効果だと
- 眠気が覚める
- トイレに行きたくなる
の2つが有名ですね。
実は、この他にも
- 熱を下げる
- 痛みをやわらげる
という作用もあるため、カフェインはかぜ薬・鎮痛剤に使われることもあります。
さまざまな効果があるカフェインですが、摂りすぎるとカフェイン中毒になる恐れがあります。カフェイン中毒になると病院へ行かねばならず、場合によっては死に至ることも。
いったいカフェイン中毒とは何なのでしょうか。以下で詳しく見ていきます。
カフェイン中毒とは?
カフェイン中毒とは、簡単に言えばカフェインのとりすぎで起こる中毒のことです。
コーヒー・コーラなど、ふだんなにげなく飲んでいるもの。またエナジードリンク・カフェイン錠剤など、カフェインを含むもののとりすぎによって起こります。
以下ではカフェイン中毒について、
- カフェイン中毒の「急性」と「慢性」とは
- 急性中毒は死亡する例もある
- 1日でカフェイン中毒になる量
の順に詳しく説明しますね。
カフェイン中毒「急性」と「慢性」の違い
カフェイン中毒には、急性中毒と慢性中毒の2つがあります。
急性中毒は、カフェイン錠剤・エナジードリンクなど、カフェイン濃度の高いものを一気にたくさんとることで起こります。視界がゆがむ・幻聴が聞こえるなどの症状が出て、重症になることが多いです。
いっぽう慢性中毒は長いあいだカフェインを取り続けると起こる症状です。
続けていたカフェインの摂取をやめることで
- 頭が痛い
- 意味もなくそわそわする
- 興奮する
などの離脱症状が出ます。
カフェイン中毒の急性と慢性がどのように違うのか、おわかりいただけたかと思います。
急性中毒になると死亡する例もある
急性中毒になると命を落とすことも。2011年度からの5年間で、急性中毒によって少なくとも101人が病院に運ばれ、うち3人が亡くなったと日本中毒学会は報告しています。
「じゃあ、1日でどれくらいのカフェインをとったら急性中毒になるの?」
という方のために、以下で詳しく説明しますね。
1日でカフェイン中毒になる、飲みものの量
急性のカフェイン中毒になるのは、体重1kgあたり50mg以上のカフェインを1日でとったときです。
例えば、体重60kgのかたなら3000mgですね。これはドリップコーヒー22杯分になります。1時間でコーヒーを2杯以上、飲み続けているようなかたは注意すべきですね。
眠れない、胃がムカムカする程度の軽いものであれば、体重1kgあたり3mgでも起こることがあります。つまり、体重60kgのかたであればドリップコーヒーを2杯のんだ時点で症状が出てくることもあるのです。
また、慢性中毒については5杯以上のコーヒーを大量に飲みつづけるなら注意が必要で、1日コーヒー2杯ほどなら問題ないとされています。
参考までに主な飲料100mlに含まれるカフェインの量をのせておきますね。
食品名 | カフェイン含有量 |
---|---|
コーヒー | 60mg |
インスタントコーヒー | 57mg |
紅茶 | 30mg |
煎茶 | 20mg |
引用:食品安全委員会
より詳しい情報は「【徹底調査】カフェイン含有量の多い、飲み物・食べ物ランキング」をご一読ください!
1日の生活でカフェインをとりすぎないためには、デカフェやノンカフェインの飲みものをはさむなどの工夫が大切です。
間違っても
- レッドブルとカフェイン錠剤をいっしょに飲む
- 一度に大量のカフェイン錠剤を飲む
のようなことはしてはいけません。
「カフェイン中毒かも…」と思ったときの対処法
ここまで読んでみて、
「あれ、もしかして自分ってカフェイン中毒かも…」
と思ったかたもいるかもしれません。
ここからは急性中毒と慢性中毒、それぞれの対処法をお伝えします。
急性カフェイン中毒の場合
急性中毒であれば
- 全身が痙攣している
- ひどい不整脈がある
- とり乱している
- 過呼吸になっている
という状態になります。カフェインの急性中毒は命にかかわるので、周りの人はすぐ救急車を呼び、医師の診断をあおいでください。
応急処置
急性中毒の人に対して医師ではない人ができることはほとんどないに等しいです。
しかもカフェインには解毒剤・拮抗薬がありません。そのため、血中の濃度を下げるためには排尿する・吐くしかないのです。その場での処置は水などを飲ませて、待つのが精いっぱいでしょう。
知識がない人だけで対応せずに、医師の判断にしたがいましょう。
治療法
急性のカフェイン中毒になったかたが病院に運ばれると
- 血液吸着
- 血液透析
- 胃洗浄
などをすることも。
また、カフェイン中毒は後遺症が残ることもあります。決して無理をせず、医師の指示にしたがって身体を休めましょう。
続いて、慢性のカフェイン中毒になったときの対処法をみていきます。
慢性カフェイン中毒の場合
慢性中毒になると、
- 意味もなくそわそわする
- イライラする
- 興奮する
などの症状が出てきます。急性中毒とは違ってすぐに命にかかわることはありませんが、当然ながら対処が必要です。
応急処置
慢性中毒が問題なのは「カフェインへの依存」があることです。いつでもカフェインをとりたくなって、カフェインがないとイライラしたり、そわそわしたりします。
そのため、症状が出てもカフェインの入っていない飲み物を飲むなど、カフェインをとらないようにする工夫が大切です。ぜひデカフェのコーヒーや紅茶を試してみてください。
デカフェとはコーヒーや紅茶からカフェインを取り除いたもので、
「どうしてもコーヒー・紅茶を飲みたい!でも、カフェインは取っちゃダメなんだよね…」
というときに強い味方になってくれます。
詳しくは、「デカフェとは?メリット・デメリットを解説!」をご一読ください!
治療法
身体の中からカフェインが出てくれば、依存もだんだんなくなってきます。水や牛乳、デカフェの飲みものなどを飲んで、カフェインを身体に入れないことが大切です。
『薬物依存症の臨床各論 最新動向 カフェイン依存(2010)』によれば、
ヒトにおける最も一般的な離脱症状は摂取中断後の12-24時間後以内に出現して2-4日以内に消退する
とあり、カフェイン中毒の症状は長くても4日で治まるとのこと。
けれども、最も大切なのは「カフェイン中毒にならない生活づくり」です。以下で、より詳しくみていきますね。
カフェイン中毒を予防する方法
カフェイン中毒にならないためには、カフェインを適量でキープすることが重要です。カフェインに敏感なかたであれば、先ほど紹介した「体重1kgあたり3mg」を守る必要があります。
例えば体重60kgの人なら180mgで、ドリップコーヒーでいえばコーヒーカップに2杯分ほどが限度ですね。
「コーヒーの味が好きすぎて、1日2杯だと足りない!」
というかたは、デカフェのコーヒーを試してみてください。デカフェならふつうよりカフェインが少なく、例えばスターバックスコーヒー「ディカフェ」メニューでは、カフェイン量が99%以上カットされています。
関連:スターバックスの「デカフェドリップコーヒー」の味は?注文してみた
カフェイン中毒になりたくないかたはもちろん、妊婦さんや夜にコーヒーを飲みたい方などにもぴったりです。
また、デカフェはコーヒーだけでなく、紅茶や緑茶でもあります。
以下では、デカフェの飲みものを買う方法を紹介しますね。
デカフェの飲みものを買う方法
デカフェのコーヒーであれば
- スターバックスコーヒー
- タリーズコーヒー
- ドトールコーヒーショップ
などのチェーン店で気軽に買うことが可能です。スタバでもドリップコーヒーはもちろんのことカプチーノやキャラメルマキアートなど、さまざまな種類のデカフェコーヒーを楽しめます。
最近はコンビニでも、Amazonや楽天などのネットショップでもたくさんのデカフェがありますよ。もし気になるかたは「デカフェをローソンで!マチカフェの「カフェインレスコーヒー」を飲んでみた」もご一読くださいね。
カフェイン中毒にならないためにも、デカフェをとり入れよう
カフェイン中毒について、治す方法、チェックする方法をまとめました。
まず、
- そもそもカフェインはコーヒー・緑茶などに含まれている有機化合物
- カフェイン中毒とは、カフェインのとりすぎによって頭痛や幻聴などが起こること
をご紹介しました。そのほかにも、
- 主な飲料に含まれるカフェインの量
- カフェイン中毒になったときの対処法
についてもお伝えしましたね。
とはいえ、ふだんからカフェイン入りの飲みものを飲みすぎるかたは、ぜひデカフェを取り入れてみてください。ふつうのコーヒーや紅茶と変わらないおいしさで、かつカフェイン中毒になることはありません。
毎日の生活の中にデカフェをとり入れて、カフェインとうまくつきあっていきましょう!