「カフェインをとりすぎると死ぬことがあるらしいけど、具体的にどれくらいなの?」
と思っているかたのために記事を書きました。
実際に、カフェインはとりすぎると死んでしまうこともある、化学物質です。
しかし、ちゃんと量を考えてとれば、死ぬことはありません。
この記事では、カフェインの致死量がどれくらいなのかを
- カフェインの効果
- どんな飲みものをどれくらい飲むと致死量なのか
- カフェインとアルコールの飲み合わせにも注意
という順で紹介していきます。
量とタイミングをまちがえなければ、カフェインはそれほど怖いものではありません。
この記事で、カフェインのちょうどよい量を考えていきましょう!
目次
カフェインの効果は?
まずはじめに、カフェインが私たちにもたらす効果を整理します。
カフェインのメリット
カフェインの長所には
- 眠気をさましてくれる
- 運動の能力をアップさせる
- 脂肪が燃えるのを早くする
があります。
目が覚める効果はおなじみですが、運動や脂肪に効くことはなかなか知られていません。
カフェインのデメリット
カフェインの短所には
- 夜に飲むと眠れなくなる(眠りが浅くなる)
- とりすぎるとイライラ・不眠などの原因になる
- 頭痛・疲れ・吐き気などの禁断症状が出ることも
があります。
人によっては、これらのデメリットが出やすいかたもいますね。
どんな飲みものを何杯のめば致死量なの?
では、実際にカフェインはどれくらいで致死量になってしまうのでしょうか?
飲みものに含まれているカフェイン一覧
飲みものおよそ180ml(コップ1杯分)に含まれている、カフェインを表にまとめました。
飲みもの名 | カフェイン量 |
---|---|
コーヒー(ドリップ) | 130〜180mg |
紅茶 | 25〜100mg |
緑茶(一番煎) | 100mg |
コーラ | 23mg |
レッドブル | 54mg |
参考: 『カフェインの科学―コーヒー、茶、チョコレートの薬理作用(2004)』
なにを何杯くらい飲むと致死量なの?
そして、カフェインの致死量は
大量(三二〇〇ミリグラム)のカフェイン注射で死亡した例がある。経口の致死量はほぼ五〇〇〇ミリグラムだろう。
引用:『カフェインの科学―コーヒー、茶、チョコレートの薬理作用(2004)』
とされています。
表を見ながらざっくり計算してみると、それぞれの飲みものの致死量は
- コーヒー:27〜38杯
- 紅茶:50〜200杯
- 緑茶:50杯
- コーラ:217杯
- レッドブル:92杯
といえますね。
補足ですが、
- MONSTER(エナジードリンク)なら92杯
- 眠眠打破なら20杯
飲んでしまうと、致死量です。
また、ふだんよく飲んでいる人も多い缶コーヒーでも、飲みすぎると致死量になるので気をつけましょう。
カフェイン錠剤を使うと、リスクはさらに上昇
「さすがに、コーヒーを何十杯も飲まないよ」
と思ったかたもいるかもしれません。
ただ、これがカフェインの錠剤になると、意外に飲めてしまうかもしれないんです。
例えば、「眠気除去薬 エスタロンモカ12」というカフェイン錠剤は、2粒で200mgのカフェインが入っています。
つまり50粒飲めば、致死量に達してしまうんです。できなくはない量ですよね。
カフェインの錠剤をもし使うようなときでも、必ず注意書きには従うようにしましょう。
カフェインの致死量を計算してみよう
実は日本では、カフェインをとる量の目安はありません。
しかし、『カフェイン大全』によれば
致死量の個人差は体重に直接完成するため、一五〇~二〇〇㎎/kgが成人における五〇%致死量にあたる。
とあります。
つまり、60kgの人ならば
- 60(kg)×150〜200(mg)=8000〜12000(mg)
で、カフェインを入れた人の半数がなくなる量だそうです。
だいたいドリップコーヒー10杯分くらいですね。
カフェインをとった人がまだ子どもだったり、肝臓が弱かったりすると、これよりも少ない量で亡くなることも。
あなたのカフェイン致死量はどれくらいですか?計算してみてください。
エナジードリンクとお酒の組み合わせにも注意!
エナジードリンクなど、カフェインを含むものとアルコールの組みあわせにも注意しなければなりません。
というのも、カフェインによって酔いを感じにくくなり、気づかないうちにアルコールの許容を超えてしまうのです。
詳しくは、危険!?”エナジードリンク+お酒”の組みあわせで起こることをチェックしてみてください。
自分の適切な量をみきわめてカフェインをとろう
ここまでの話をまとめると、まずカフェインの特徴として
【カフェインのメリット】
- 眠気をさましてくれる
- 運動の能力をアップさせる
- 脂肪が燃えるのを早くする
【カフェインのデメリット】
- 夜に飲むと眠れなくなる(眠りが浅くなる)
- とりすぎるとイライラ・不眠などの原因になる
- 頭痛・疲れ・吐き気などの禁断症状が出ることも
がありました。
飲みもの180mlに含まれるカフェインの量は
飲みもの名 | カフェイン量 |
---|---|
コーヒー(ドリップ) | 130〜180mg |
紅茶 | 25〜100mg |
緑茶(一番煎) | 100mg |
コーラ | 23mg |
レッドブル | 54mg |
参考: 『カフェインの科学―コーヒー、茶、チョコレートの薬理作用(2004)』
で、それぞれの致死量は
- コーヒー:27〜38杯
- 紅茶:50〜200杯
- 緑茶:50杯
- コーラ:217杯
- レッドブル:92杯
でした。
しかし、これらはあくまで基準です。
カフェインの影響を受けやすいかたは、より少ない量で致死量を超えてしまうことも。
自分がどれくらいカフェインに強いのか、気になるかたは遺伝子検査を受けてみるのもおすすめです。
最初は肌感覚でカフェインの量を考えても大丈夫ですよ。
まずは、自分にとってちょうどよいカフェインの量を考えるところからはじめていきましょう!