「お腹が空いているときにカフェインを取ると調子が悪い…」
と思っている方。
コーヒーなどに含まれるカフェインは、お腹が空いているときにとるのはNGです。とはいえ、毎日のコーヒー・紅茶を急にやめるのはムズカシイですよね。
そこで、この記事では
- 空腹でカフェインを摂ると起こること
- タイミング別、カフェインのうまい摂り方
- 空腹でも飲める、おすすめのデカフェ飲料
の順にカフェインとうまくつきあう方法を紹介します。
ちょっとしたコツを守るだけで、カフェインの悪い影響を受けずに済みますよ。まずはこの記事で、カフェインの摂り方をざっくり理解しましょう！
目次
空腹でカフェインを摂ると起こること
まずは、お腹が空いているときにカフェインを摂った場合に起こることを
- 胃痛がする
- 吐き気をもよおす
- 下痢になる
- 手の震えが出ることも
- 補足：空腹のカフェイン＋砂糖は低血糖の原因に
の順にお伝えします。以下で詳しく見ていきましょう。
胃痛がする
「空腹でカフェインを摂ったら、お腹が痛い…」
というときは、カフェインによって胃酸がたくさん出て、胃の粘膜を刺激していることがほとんどです。
胃液には「リパーゼ」という、食べ物を消化するための酵素が含まれています。コーヒーや紅茶のカフェインによってたくさん胃液が出て、リパーゼが空腹の胃を攻撃してしまうのです。
結果、胃がキリキリと痛む症状が出ます。
吐き気をもよおす
「お腹が空いてるときにコーヒーを飲んだら吐き気がする…」
というときは、コーヒーに含まれるポリフェノールのせいかもしれません。
ポリフェノールには胃酸を中和する働きがあります。しかし、お腹が空いているときにコーヒーを飲むと、ポリフェノールの働きが胃もたれの原因になることも。
胃の調子が悪いかたが空腹でカフェインをとり過ぎると、急性胃腸炎になることもあるので注意が必要です。
下痢になる
お腹が空いているときにカフェインを摂ると、下痢になる場合もあります。こちらも胃酸が出すぎることが原因です。
補足ですが、コーヒーや紅茶にまぜている、砂糖やミルクが下痢を引き起こすこともあります。
コーヒーフレッシュは植物油と乳化剤でつくられています。ゆえに、添加物によって下痢になりやすいです。また、砂糖のとりすぎで腸内の環境が乱れても下痢になることがあります。
さらに、人工甘味料は砂糖よりも下痢を引き起こしやすいので、缶コーヒーよりもドリップコーヒーがおすすめです。
手の震えが出ることも
お腹が空いているときにコーヒーを大量に飲んで「急性カフェイン中毒」になると、手の震えが出ることがあります。
カフェインはお腹が空いているときは吸収が早いです。なので、急に血液中でカフェイン量が増えて、急性カフェイン中毒の症状が出やすいです。
重症になると、意識や呼吸、血圧などに影響が出て、場合によっては命に関わることもあります。
カフェイン中毒についてもっと知りたいかたは「【徹底解説】カフェイン中毒とは？チェックのしかた、治療法を紹介します」をご一読ください！
補足：空腹のカフェイン＋砂糖は低血糖を起こしやすい
お腹が空いているときのカフェインは避けるべきだとお伝えしましたが、中でも特に「カフェイン+砂糖」の組みあわせには注意してください。
低血糖症は、軽いものなら
- ドキドキする(動悸)
- 手指がしびれる
- めまいがする
などで済みます。しかし、ひどくなると
- けいれんがする
- 意識がなくなる
など、重症になることも。
カフェインは、血糖値を下げるホルモン(インスリン)の働きを弱めます。お腹が空いているとカフェインがスピーディに吸収されるので、その働きは強くなるのです。
そして、砂糖によって血糖値が上がりすぎて腎臓に負担がかかり、その結果として低血糖が起こります。
お腹が空いているときのカフェインはNGですが、特に砂糖と組み合わせるのは避けるべきです。
「じゃあ、どんなときにカフェインを摂るべきなの？」
と思っているかたのために、以下でタイミング別にカフェインの摂り方を説明しますね。
タイミング別、カフェインのうまい摂り方3つ
ここからは、カフェインのうまい摂り方を、
- 空腹のときは、せめて「カフェイン+牛乳」で
- 消化を早めたいなら、カフェインは食後がベスト
- 鉄分を吸収したいなら、カフェインは休けいの時間に
の順に、タイミング別でご紹介します。以下で見ていきますね。
空腹のときは、せめて「カフェイン+牛乳or食べ物」で
お腹が空いているときには、カフェインを摂らないのが一番だということは、これまでお伝えした通りです。
とはいえ、どうしてもコーヒーや紅茶などが飲みたくなることもあります。そんなときは、牛乳を入れたり、パンなどの食べ物と一緒に飲むのがオススメです。砂糖と一緒には飲まないようにしてくださいね。
もしそれでもお腹の調子が悪くなったときは
- ムリに食事をしない
- なにか食べるとしても、刺激物は避ける
- 白湯(お湯)や水を飲む
を試してみてください。
症状がよくならなければ、薬を飲んで胃液をおさえたり、専門のお医者さんに診てもらったりする必要があります。
消化を早めたいなら、カフェインは食後がベスト
食べ物の消化をすすめたいときは、カフェインが強い味方になってくれます。カフェインは胃の働きを活発にするので、消化を助けてくれる効果があります。
そのため、食後にコーヒー・紅茶を飲むのは、とても効果的です。また、
- 利尿作用によって老廃物を出して、むくみを解消する
- 代謝をアップさせる
という効果もあるので、食後にカフェインを摂るのはよいですね。
鉄分を吸収したいなら、カフェインは休けいの時間に
カフェインを含んでいるコーヒー・紅茶・緑茶などには、
- タンニン
- ポリフェノール
も含まれています。これらの成分には鉄分の吸収を抑えてしまう働きがあり、この点では食事中・食後のコーヒーや紅茶をオススメすることはできないのです。
貧血が気になる方は、10時や15時の休けいにコーヒーや紅茶を飲むのがピッタリ。食事の後に飲みたいときは、最低でも30分から1時間経ってから飲むようにしましょう。
お腹が空いているときは、カフェインのタイミングをずらして
カフェインと空腹について、お伝えしました。
おさらいすると、お腹が空いているときのカフェインは
- 胃痛がする
- 吐き気をもよおす
- 下痢になる
- 手の震えが出ることも
- 補足：空腹のカフェイン＋砂糖は低血糖の原因に
を引き起こしやすいと紹介しましたね。
そのため、タイミングに応じて
- 空腹のときは、せめて「カフェイン+牛乳」で
- 消化を早めたいなら、カフェインは食後がベスト
- 鉄分を吸収したいなら、カフェインは休けいの時間に
という3つのカフェインの摂り方があることを説明しました。
空腹でのカフェインには、身体によくない影響があります。
お腹が空いているときにカフェイン入りの飲み物が飲みたくなったら、牛乳を入れてみてください。砂糖はNGですよ。
時間を気にせずにコーヒー・紅茶を飲みたいならデカフェがおすすめ
「時間を気にせずにコーヒーや紅茶を飲みたい！」
という方には、デカフェの飲み物がおすすめです。
デカフェならばカフェインが抜かれていて、お腹が空いていたとしても吐き気・胃痛・下痢・手の震えなどを防ぐことができます。
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デカフェについてもっと知りたいかたは「デカフェとは？メリット・デメリットを解説！」をご一読ください！
